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同一労働同一賃金に伴う歯科医院への影響

同一労働同一賃金とは、同じ仕事をしているのであれば、同じ賃金を支払うという考え方で、いわゆる正規労働者と非正規(パート・アルバイト等)労働者との不合理な賃金格差の解消を目的としています。

平成28年12月20日に政府から「同一労働同一賃金ガイドライン案」が公表されました。今後、このガイドライン案をベースに法改正の立案作業を進めていくようです。
■同一労働同一賃金ガイドライン案

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/hatarakikata/dai5/siryou3.pdf

 

同一労働同一賃金の歯科医院への影響を少し考えてみました。

たとえば、歯科医院で働く歯科衛生士を例にとると、、、
A歯科医院では、正規スタッフの歯科衛生士とパート・アルバイトの歯科衛生士が一緒に働いていたとしましょう。※経験・能力は同一とします。

お給料については、
・正規スタッフの歯科衛生士の月給は24万円(平均月間所定労働日数20日)
   →時給換算で1,500円(24万円÷20日÷8時間)
・パート・アルバイトの歯科衛生士の時給は1,250円とします。


もしも、このような給料状況で、正規スタッフの歯科衛生士とパート・アルバイトの歯科衛生士が同じ責任度合いの歯科衛生士業務をしているのであれば、同一労働同一賃金の観点からは【問題あり】となります。パート・アルバイトの歯科衛生士にも、正規スタッフの歯科衛生士のお給料を時給換算した同額時給1,500円を支払いましょうということになります。

賞与についても正規スタッフの歯科衛生士には賞与を支給しているのに、パート・アルバイトの歯科衛生士には、賞与を支給していないことはもちろんのこと、たとえ支給していても支給率や支給額からみて、正規スタッフの歯科衛生士との間に不合理な格差があれば、【問題あり】となります。

通勤手当や住宅手当などの諸手当についても基本的な考え方は上記と同様です。
今後はパート・アルバイトという雇用形態だけをもって、賞与や諸手当などは支給しないという給与体系は維持しにくくなります。同一労働同一賃金の動向には、ますます目が離せません。

牧伸英

歯科衛生士を採用するには 

歯科衛生士の求人広告を出しているのに、なかなか採用に繋がらないということはありませんか。歯科衛生士の仕事は需要が高く、再就職先が見つけやすいことから、求職者からすると売り手市場といえます。求職者が魅力的だと感じる求人広告を作成するためには、求職者がどのような職場を求めているのかを知ることが大切です。新規採用以外の方は、一度歯科衛生士として勤務され、退職された経験があります。そこで歯科衛生士さんの転職理由トップ3を調べてみました。

①人間関係

②結婚・育児

③キャリアアップ

どれもよくある理由ですが、歯科衛生の職場は個人経営のクリニックになることも多いため、関係者の人数も少なく、職場での人間関係がこじれた際に、転職されるケースがあります。また、歯科衛生士は比較的女性が多く、結婚に当たり旦那さんの赴任・転勤に合わせて退職し、新天地で職場を探す方も多いようです。さらに、育児と仕事の両立が難しくなったとき、一度仕事を辞める理由になります。歯科衛生士は専門職で待遇が良いと思われがちですが、具体的な待遇は勤め先によって様々です。中には仕事内容と量、環境と給料が釣り合わないと感じている方もいます。

人間関係の問題で辞めた方は、次の職場では人間関係の良好な職場を求めるでしょう。結婚や育児で退職された方は、家庭と両立するために、正社員から時間の短いパートへの転身を考えられるかもしれません。逆に、キャリアアップを目指す方には、前職での知識や経験を生かし、更に専門的な仕事が出来る環境を求めているかもしれません。

求職者は「自分のワークライフバランスに合った職場で、やりがいを持って長く働きたい」と考えています。数多くの求人広告の中から、求職者に興味を持ってもらうためには、求職者の目線に立って情報を分析し、発信することが大切です。

杉田徳行

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